【日本の底力!ダシとおむすび作り】を開催しました。
主催者さんのご希望もあっての初の日曜日開催、あっという間に満席となりました。お越し下さった皆様、ご興味お持ち下さった皆様もありがとうございました。
ご存じでしたか?
日本の食事は、おかず・汁物・主菜・副菜すべて
ごはん
に合うように作られています。
私は “心に響くダシ料理研究家” の肩書きで活動し、ダシの美味しさや奥深さ、意外と簡単なんだよということ、食を大切にすることは、自分を大切にすることでもあると伝えています。
ダシの引き方、昆布・カツオ節などのダシがどんな料理に合うのか?ということや、昆布には地域性があって、大阪は真昆布で京都は利尻昆布をメインに使っているなんていうことを伝えるのが本職なんですよね。でもこれも、ダシってなぜ必要なのか?って、つきつめていくと
ごはん
に合うかどうか?ということに尽きます。おかず・汁物・主菜・副菜の中でも、ダシは名脇役なんですよね。
この講座は、ダシのお話と、日本人にとって特別な想い入れのあるおむすびを作る講座です。おむすびを作るのに絶対はずせない、美味しいごはんの炊き方・お米の選び方もこちらで学んでいただけます。かなりお得感ありです。
この日は、ご自分でむすばれたおむすびと、一番ダシからのおすまし、自家製梅干し、白菜と大根の味噌浅漬けでした。海苔は一番摘みの伊勢のものです。
中央のくぼみの部分が一番美味しいところ。仏壇にもここを取り分けてからごはんをほぐしていきますよね。途中ヒューズが飛んで美味しいごはんが炊けるか?とヒヤヒヤする場面もありましたが無事にピカピカごはんが炊けました。
ごはんの名脇役、ダシの説明をしています。天然の昆布をひろげているところです。根っこがついている昆布を磯の香りとともに皆さんにも楽しんでいただきます。
一番ダシの引き出し方を皆さんの前でレクチャーします。昆布の特徴・カツオ節の特徴をそれぞれ活かした引き出し方をすれば、失敗なんてしません。ダシの香りたっぷりのおすましが、お塩と醤油でささっと味付けして3分で出来ます。
おにぎりとおむすびの違い、ダシの素材のそれぞれの活かし方、三角おむすびの由来などもお話ししながらのあっという間の2時間でした。
なぜ、おむすびが特別な想い入れがあるのか、みんなそれぞれおむすびにまつわる、大切な思い出があるんですね。そのあたりのお話もしました。
ちなみに、「おにぎり」と「おむすび」の違いについては、こちらを参考してみて下さい。
食文化の研究者で、農林水産省の有識者会議の専門委員もつとめるスペシャリストに伺ったところ、古くから山に住んでいるとされた神様が、その「形」のはじまり。「おむすび」という言葉は、日本最古の歴史書「古事記」に記された神様「むすびのかみ」に由来するもので、神様のチカラにあやかろうと、食べ始めたのが、山の形につくった三角形のご飯。つまり、「むすびの神様」が「おむすび」の起源なんだそうです。一方の「おにぎり」は、「握り飯」に由来。形うんぬんではなく、握り飯(=おにぎり)というのはぎゅうぎゅうにつめこむという意味だそうです。
http://www.ntv.co.jp/zip/onair/hatenavi/404403.html
ここでも、やはり古事記が登場するんですね。三角おむすびは、むすびの神様からきていて山に居ると思われる神様にあやかろうと三角を山にみたててむすんだんだそうです。
今でも神棚に祀られるのは、
“水・塩・米”
です。おむすびの材料でもあります。今でも神聖な物として考えられているのですね
古事記の中でもこういったように、今にも続く食を始めとした話がたくさんちりばめられています。淡路島で毎月1回、古事記の勉強会をしています。古事記を読んでいると不思議と安心して何かをゆっくり思い出していくようなイメージです。やっと見つけてくれたねって、喜んでいるような気がするんですよね。自分の中にもいる神様と、外から見守ってくれてる神様とが共鳴しているんだろうな。そんな気がします。日本の食を大切に思う方にはぜひ一緒に知ってもらいたいです。和の心を学ぶ ~神話からのメッセージ
次回は、塩の味比べもやってみよう!なんてお話もあったりして、日本人の原点にどんどん迫っていきますね。今から楽しみです。
こちらの【日本の底力!ダシとおむすび作り】 開催にご興味のある主催者さん、日程が合えば参加してみたいと考えられている方も、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
おむすびの結び方のポイントの動画はこちらです。
ご感想やお問い合わせは、こちら↓