ダシ料理研究家が選ぶ調味料 ③醤油

 比較的安価で、美味しいと思うもの、かつ、使われてる素材がシンプルなものを選んでいます。今回エントリーしている調味料は、今の私にとっての正解です。皆さんの日々の調味料選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

さて、ダシ料理研究家が選ぶ調味料 塩・砂糖と続き、今回は醤油です。

▶ ダシ料理研究家が選ぶ調味料 ①塩
▶ ダシ料理研究家が選ぶ調味料 ②砂糖

 そもそも、醤油ってどんな材料で、どのように作られているかご存じでしょうか。
小麦・大豆・塩・水を混ぜ合わせ、熟成させます。

 味噌を作った事のある方は、重しをしたときに出てくる水分があるのをご存じでしょうか? あれが醤(ひしお)と言って、醤油の原型なんだそうです。だから捨てずに使ってね。

 2年ほど前ですが、醤油を作ったことがあります。最初の1ヶ月は1週間に一度かき混ぜ、3ヶ月後には1週間に一度かき混ぜます。

 簡易的に、大豆こうじと小麦こうじを合わせています。それでも食べられるようになるまで1年!(゜Д゜)
どうしても味噌と比較してしまうんだけど、味噌は作ったら基本ほったらかし。それでも、味噌の半年も長いなーと思うのに、醤油の1年は長い・・・。それだけ手をかけて作られてるんですよね。ありがたや。

 そんな経験を経て、あまりの大変さに市販されている醤油をありがたく使わせていただくことにしました。そこで醤油の種類を改めて勉強し出すわけです。

皆さんも、醤油っていろいろあってどれを選んでいいか迷いませんか? JAS規格で決められてるだけでも6種もあるんですよ。

・濃口醤油
・薄口醤油
・再仕込み醤油
・生醤油
・白醤油
・その他の醤油(ポン酢)(万能ダシなど)
ここの6種の違いは、気が向いたら別の記事で紹介しますね。

良くご質問をいただくことをまとめてみました。

 ◎ 醤油の効果は?
“消臭効果”、”加熱効果”、”静菌効果”、”対比効果”、”抑制効果”、”相乗効果”など、数多くの効用があります。

 ◎ 保管方法は? 
特に夏場は開封したら、冷蔵庫で保管します。

 ◎ もし賞味期限が切れてしまったら? 
加熱して使えます。風味は減るかもしれませんが、醤油はもともと保存食ですから使えますよ。もちろん使う前にご自身で確認してみて下さいね。

 こちらは、醤油の熟成でクラシックを聴かせておられる、竹岡醤油さんでの醤油絞り体験のときのこと。娘、がんばって醤油を入れています。

 こちらの醤油は生醤油です。火入れをしていないので、醤油の香りや味がとてもまろやか。お刺身にぴったりです。

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 さて、いよいよ本題です。今、私の使っている醤油は冒頭の写真にあるこちらの濃口醤油です。フンドーキン丸大豆生醤油です。

 小豆島で醤油桶まで手作りされているヤマロク醤油さんの醤油をオススメしたいところですが、、お財布の寂しい時、万能ダシやポン酢など加工する場合は、こちらのフンドーキン丸大豆生醤油とで使い分けています。(あ、お財布が寂しいってバラしてしまったw)

 このヤマロク醤油さんの木桶職人復活プロジェクトはぜひ読んでもらいたいです。日本の食についての伝統文化・常在菌と桶とがとっても関係しています。きっと応援したくなるはずです。自分に余裕があるときに買って応援していきましょう!!

 どの醤油を使うにしても、チェックするポイントは、醤油の素材そのものので構成されている醤油かどうか。その目線でなら、他のメーカーさんの醤油も使います。キッコーマンの丸大豆醤油だとわりと手に入りやすいかも。

 醤油はどんな素材で作られているか? もう覚えましたね。 小麦・大豆・塩ですよ。これ以外の記載があるものは何か添加している可能性があります。

 あとチェックしているのは、醤油の製法の違いです。私は、本醸造 と記載のあるものを選んでいます。

 何がどう違うのか?
アミノ酸が添加されているかどうかです。 本来の濃口醤油は、1年かけて熟成されていくうちに徐々にアミノ酸(うま味成分)が作られていきます。人工的にアミノ酸を添加する理由としては、おそらく早く商品化したいんだろうな。本醸造と記載の無い醤油は人工的なアミノ酸を添加している醤油となります。価格も驚くほど安いです。

 ややこしくなりましたが、流通している醤油の約80%がこの本醸造の醤油なので、手に入りやすいと思います。

 本醸造でも、使っている大豆の違いによっても変わります。脱脂加工大豆か、丸大豆かですね。違いは、絞りかすの大豆か、丸のままの大豆かの違いです。脱脂加工大豆の方が価格は安いと思います。お財布と味覚と相談して、いろいろ試してみて下さいね。

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