大豆以外の豆でも作ろう、手作り味噌。

 寒くなってくると、いよいよお味噌作りが楽しみになってきますね。
この記事がすっごく検索されてるみたい。

 自分で味噌を作ろうと思ってる方、私の周りにもたっくさんいますよー。
だって、1回作ったらもう!その美味しさでやめられない♡ 止まらない♡

 いろんな豆で味噌は作れるけど、やっぱりまずは大豆から試してみて欲しいですね。
これを基本にして、いろんなアレンジとして楽しめるから。

 到着後、家ですぐ作れる手作り味噌キットもあります。

【レシピ&キット/米味噌2kg】


 最初は、一緒に作ってみたい。
今年もみんなでワイワイ作りたーい!

と言う方も多くいらっしゃいます。

2019年1月~お味噌作りスタートしますよ♡

淡路島でも
大阪でも

 

みんな違って楽しい手前味噌作り

 ところで、お味噌を作るには大豆・塩・麹がオーソドックスな組み合わせですよね。
遡ること約1300年前、奈良時代から味噌は日本で食べられていたそうです。

こんな昔から味噌があったわけですが、作られるようになった時のことを、ふと考えてみました。

  • なぜ、大豆だったんだろう?
  • そもそも、大豆を選んだのは何か理由があったのか?
  • だったら、大豆でしかお味噌は作れない?

 今までも、豆だったら同じじゃないか?と思って、黒豆・小豆で味噌は作ってました。この話をすると結構驚く方が多いです。ということはそれだけ、味噌には大豆が当たり前に定着しているわけですよね。

 ひよこ豆で味噌を作ったのですが、そもそもなぜ大豆なんだ? が気になって調べてみることにしました。

  • なぜ、大豆だったんだろう?

大豆が日本に伝わったのは約2000年前の弥生時代からで、原産地である中国から朝鮮半島を通じて入ってきたと考えられています。奈良時代には、醤油や味噌などの加工食品も仏教ともに伝えられます。日本最古の歴史書「古事記」にも「豆」という字が記されています。当時、大豆は特別な食物だったようで、一般には普及していませんでした。

 この頃の味噌は、つけたり塗ったりするような料理につかわれていたようです。まだまだ高級品だったんですね。やはり、古事記には食のことも記録されています。さすが日本のルーツです。

 鎌倉時代になって広く大豆が栽培され、ようやく庶民の口にも入るようになります。大豆は土質が良くなくても栽培できることから、米よりも多く栽培された地域もあります。

仏教が広く普及しており、その影響で肉食が禁止されていたため、身体に必要なたんぱく源を味噌や納豆から得ていました。また、戦(いくさ)に出かける侍や農民たちの栄養食・保存食としても大豆製品が欠かせませんでした。

大豆の歴史より引用

 のちの戦国時代でも、戦には味噌は欠かせなかったそうです。戦国武将たちは戦場での食料に必ず味噌を持ちました。当時、味噌は調味料であるとともに、貴重なたんぱく源でした。保存できる栄養食であったこともあり、干したり焼くなどして携帯しやすくしていました。武田信玄は “信州味噌(淡色辛味噌)”、豊臣秀吉、徳川家康は “豆味噌(八丁味噌他)”、伊達政宗は “仙台味噌(赤辛味噌)”というように、味噌づくりをすすめていました。

 その土地でとれる、米・麦を使って麹が作られ、地域に根付いた味噌ができるようになったのですね。

  • そもそも、大豆を選んだのは何か理由があったのか?

大豆は “畑の肉” とも呼ばれ、他の豆に比べてタンパク質が多く含まれます。大豆が肉に匹敵する量のたんぱく質を含んでいることからそう呼ばれています。大豆たんぱく質の消化吸収率は、納豆で91%、豆腐では95%であり、とても効率のよい食品といえます。消化吸収の良い大豆加工品もたくさん出回っていること、味噌に大豆を選ぶことにも納得ですね。

  • だったら、大豆でしかお味噌は作れない?

結論から言うと、他の豆でもお味噌は作れます。豆によって味わいや香りも違ってくるんですよね。レッスンでは、まず大豆を作ってもらってますが、黒豆・小豆と作っています。

 今回は初の “ひよこ豆” に挑戦しました!

 ひよこ豆ご存知ですか? チャナ豆とも言います。頭がひよこの頭のような形をしていることから名づけられました。ベジタリアンの多いインドでは、肉の代わりのタンパク源としてひよこ豆をよく食べるようです。ひよこ豆のカレーも美味しいですよね。

 こういう話は大好きで調べていくと、どんどん本題から逸れそうになるので、ひよこ豆のすごい栄養価はこちらをご紹介しておきます。
ひよこ豆の栄養価は?~戻し方も簡単!女性の悩みや美肌におすすめ~

ひよこ豆と大豆の三大栄養素の違いを調べてみました。(可食量100gあたり)
タンパク質  脂質  炭水化物
【ひよこ豆】  9.5g    2.5g   27.4g
【大  豆】  16.0g    9.0g    9.7g

 これを見ると、ひよこ豆のほうが脂質が少なく、炭水化物が多いので、パサパサした豆ということがわかります。もし同じようにひよこ豆で味噌を作られる方がおられたら、ひよこ豆のゆで汁はぜひ取っておき、混ぜ合わせて調整してくださいね。

 で、出来上がったのがこちら。豆をつぶすとき・混ぜるとき、やはり大豆と違ってパサっとしました。

 走り書きのメモを眺めて気づきました。「バレンタインデーに一人で味噌を作ってるよ、私」面白くて笑えてきました。チョコのこと忘れてましたね。

 今回は粟国の塩で作ってみました。塩分は少し控えめです。いつもより麹が少ないので、出来上がりも少し遅いかもしれません。こうやって基本から、少しずつアレンジして変えていくことが面白いんです。半年後が楽しみです。

 麹をさわってると、手がツルツルしっとりするのも味噌作りの良いところです。ふだんは(お手入れしてないだけ?)ガサガサしてる私の手だけど、この味噌を作った時はこんな感じでしっとりしています。

 日本酒を造る杜氏さんも手が綺麗だと言いますよね。日本の国菌とも言われる麹菌。

醤油・味噌・みりん・日本酒

と日本人に無くてはならない調味料には、ほぼこの麹菌が入ってるんですね。

 温かい豆をつぶすと身体も暖まるし、手まで綺麗になっちゃう。冬の時期に味噌を作るって良いことづくめです。

 基本を抑えてからのアレンジですから、まずは大豆で作ります。いろんなお話しながらお味噌作りましょう。

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みんな違って楽しい手前味噌作り詳細はコチラ

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調味料選びから考える、食と心の捉え方 ①

 ダシ料理研究家が選ぶ調味料 として、たくさんある調味料の中からどれを選べば良いのか?と迷いまくっているママさんの役に立てたら良いなと思い立ち、私の使っている調味料を紹介してみることにしました。なかなか好評いただいております。

 やはり、今の調味料を使う前は私も、右往左往しいろいろ失敗してきました。安さ・量を重視で選んでたのに、なんで急に高い方を?と、家族からの疑問もでました。

 今までと違うことをする時は、通過儀礼としてそういうことも多かろうと思います。その都度、自分はなぜこれを選ぶのか?と問いかけた結果です。

 ・調味料選びから考える、食と心の捉え方① です。

 ・調味料選びから考える、食と心の捉え方② はこちら。

 ご自分の良いと思ったものを選ぶ時の心の捉え方の参考になれたら嬉しいです。

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1)調味料選びにつまづいたきっかけ。「高いからいいの?」

 そもそも、食に携わることが好きで、調味料や食材ずっと見てても飽きない事に加え、ルーツや根っこを知るのが好きです。
 だから、いろんな調味料を試しました。高くてもそんなに美味しいとは思えないものもありましたし、この調味料ならこのお値段当然でしょ、安すぎだわというものもありました。(当社比)

 結局いろいろ試してみて・・・

   

◎ 美味しいか・美味しくないか? 
 ◎ 自然か・不自然か?

に絞られ、値段に左右されることなく、自分の舌と感覚を信じるというところに行き着きました。

 ここに至るまでは、いろんな葛藤がでてきました。欲しいなー、でも高いなー。安い方にしようかな? それを表面化するかのごとく、家族からのクレームいえ、質問もあったりしました。

夫「これ高いやん。いつも使ってる調味料でええやん?」
私「どうしてもこれを使いたいねん」
夫「なんで?」
私「(考えて)・・・高い調味料を買うことは家族を大切にすることやねん」
夫「へ?」

 このやりとりのおかげで、値段が高いから良いものなんだ、と思い込んでた自分に気づきます。

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 値段に左右されていたことに気づいた私は、一体どんな構成で作られているのかを知る必要があると思いました。

 1) それを知った上で、私自身この値段で納得できるのか、できないのか?
 → このおかげで、私の選び方はこうだ!という基準ができあがりました。
 
 2) その調味料を使うのにふさわしい自分だと、自分自身にOKを出せてるのかどうか?
 → きっと、これが一番大切なところなのかもしれません。私ごときが、そんな良いものを使う資格は無いってどっかで思ってたことにも気づいたんですよね。恐ろしい(゜Д゜)

 3) その調味料を買うとき、選ぶときに、どんな気持ちでいるのか?
 → ワクワクを優先するほうが長続きします。だって楽しいから。
これを選ぶと安全だ、よりも、この調味料だったらどんな料理になるのかな?の方が、毎日の料理は楽しくなりますよね。

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 調味料選びから考える、食と心の捉え方 ② では、調味料の適正価格を一緒に考えてみます。

 
 何を選んで良いかわからない方、今まで選んできたものを確認したい方、変わりたい!と一念発起した方は、ぜひこちらもご覧下さい。いろんな調味料の選ぶ基準を解説しております。今後も随時増やしていきます。

▶ ダシ料理研究家が選ぶ調味料 ①塩
▶ ダシ料理研究家が選ぶ調味料 ②砂糖
▶ ダシ料理研究家が選ぶ調味料 ③醤油

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 ご自身に合うものを一緒に選びたい!食生活を変えたいと言う方は、こちらのダシ素材&調味料買い出しツアーがオススメです。淡路島の煮干し・海藻類、調味料と同行します。カウンセリングもしています。

◎ ツシマミチコと行くダシ素材&調味料買い出しツアー 次回は10月23日(月)です。
 ▶レポートは こちら

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 淡路島の新鮮な食材を一緒に料理して、ご自身の元気をチャージしたい方にはこちらがオススメです。

◎ 淡路島の食材でエネルギーチャージ!【食と心のマンツーマンレッスン】

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ご感想やお問い合わせは、こちら↓

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