自分の使命に気づいた私が、なぜ神話を学ぼうと思ったのか。

 長年神話を学んで来られた林静香さんを講師として京都より招き、国生みの島である淡路島にて、和の心 ~神話からのメッセージと題して、勉強会を昨年12月よりスタートしています。

 始めようと思ったきっかけは、私が日本のことをあまりにも知らなさすぎたことからでした。私の使命は日本の食と心を伝えていくことなんだと気づいてしまったからには食というジャンルを超え、日本のルーツから学ぶ必要があると考えました。

 日本の食文化の骨頂でもある、昆布や鰹節などを始めとしたダシ素材のこと、全てのお茶のルーツである中国茶のこともそうです。なんでもルーツを知るのが好きな私だからこそ、神話にたどり着くのは、もはやシナリオ通りだったのかもしれません。

 その日本のルーツを知るには、神話を知ることからだと静香先生から教わったときは、身体の中からゾクゾク楽しさが湧いてきたのを覚えています。そして、どうせなら興味のある方々と一緒に学びたいと思い、勉強会を主催しようと一念発起します。

先にもあったように神話を学びだしたきっかけは、食のルーツが古事記のどこに載っているかを知りたかったでした。ですが、学んでいるうちに、それ以上にもっともっと神話は奥深かったということに気づきます。食だけでなく、今に続く生活全般のルーツが神話にはあります。

 例えば、”水で清める” は、今にも続く儀式のようなものですよね。お風呂も1日の邪気を洗い流すとも言われています。全員がするわけではないけど、滝行なんかもそうですね。
イザナギの命が、愛する妻であったイザナミの命から逃げ出し、川で身体を洗うシーンがあります。これが今にも続く ”水で清める” になっているわけです。

そんなに特に意識してお風呂に入っている方もおられる方もそうそういないと思います。「あー、気持ちよかったな」くらいでしょうか。こうして、何の気なしになんとなくやっている今のことも古事記には載っています。食だけでなく人それぞれ興味のむく分野に応じて新たな発見があると思います。

 今までのレポートはこちらです。
・第1章:和の心を学ぶには、まず気づくことから
・第2章:神話から真実を知る
・第3章:他人の心を、神様もわからないのが面白い。
・第4章:神様も楽しいのがお好き

 それに「何で自分はこの世に産まれてきたんだろう?」って考えてみたことが、皆さん一度はあると思うんですよね。それだけ自分の使命というか、ルーツを知りたいと思うのは自然なことだと思いますし、自分との対話ができることはとても楽しかったりします。神話を学ぶことは、その自分のルーツを知ることでもあるし、対話が出来るきっかけでもあると改めて強く思いました。

 実際に自分の使命について具体的に見つめ直していくには、こちらのハピネスフォースメソッド・ベーシックコースへ。私もこのメソッドを学び、使命に気づくことが出来たからこそ自信を持ってお勧めします。

 4章まで終わってみて感じたことは、もっともっとたくさんの方にこの勉強会のことを知ってもらいたい!と思いました。
日本人なら一度はこの静香先生の話を聞いてもらいたいし、知ってもらいたい!

そこで! 和の心~神話からのメッセージ のチラシを作っていただきました!じゃーん!

 私の活動を近くで見守り応援してくれている方が作って下さいました。もう感謝しかありません。この場を借りて改めてお礼申し上げます。

 次回の 和の心~神話からのメッセージ は、4月15日(土)です。須佐之男命が中心となるお話からです。八岐大蛇のところからですね。途中からのご参加でも、まったく違和感なく入っていただけるのが静香先生のすごいところでもあります。どうぞ安心してご参加下さいね。

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【和の心~神話からのメッセージ】の詳細は、こちら↓

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【各種講座のお知らせ】平成29年4月

4月に開催する講座のお知らせです。

■ ダシCafe・今さら聞けないダシの引き方体験教室

 大阪のダシ、京都のダシ、淡路島の特産を使ったダシ、を試飲しながら、ダシの引き方や日々の食生活から日本食の偉大さに至るまでをワイワイお話していきます。毎月第2金曜・第4月曜定期開催です。
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  ◎日 時 3月27日(月)・4月14日(金)・4月24日(月)
  ◎場 所 淡路島・洲本商店街内店舗
  ◎参加費 500円

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■ 和の心を学ぶ~神話からのメッセージ

 古事記を知ることは、自分のルーツを知ることにもなります。今にも脈々と続けられている日常のこと改めて感じてみませんか?大切な人へ日本の素晴らしさを伝えたい人に、ぜひ一緒に学んで欲しいです。
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  ◎日 時 4月15日(土)13:00~15:00
  ◎場 所 淡路島・サンシャインホール
  ◎参加費 5,000円

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■ ダシ料理マンツーマンレッスン

食材の選び方・調理法・ダシのことまで、その方のペースに合わせて学んでいただける大人気の裏メニューです。
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  ◎日 時 4月17日(月)11:00~15:00
  ◎場 所 淡路島
  ◎参加費 45,000円

※詳細は後日お知らせします。 

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■ 素材4つで時短!万能ダシ作り《めんつゆ編》

 めんつゆ1つで料理が幅が広がります。そのめんつゆを自分で作りたい方、毎日の料理のレパートリーを増やしたい方、万能ダシでアレンジは無限大です。それでいて材料は4つのみ。しかも材料さえ揃えば10分でできます。
 アレンジ料理のご紹介、調味料の食品表示のこと、使用するダシ素材のこと、どんな材料を揃えれば良いかもお伝えしています。
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  ◎日 時 4月19日(水)・4月20日(木)13:00~15:00頃  
  ◎場 所 淡路島 遊楽食房サロン
  ◎参加費 6,500円/ランチ付

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■ 手作り味噌講座《白味噌》

神戸での初味噌作りは、結水荘さんで。海の見える日本家屋の素晴らしいスペースで作る白味噌です。良い波動をお持ち帰り下さい。
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  ◎日 時 4月22日(土)10:30~12:30
  ◎場 所 兵庫県 神戸市垂水区旭が丘1丁目5-26 結水荘
  ◎参加費 4,500円/250g

 ※詳細は後日お知らせします。 

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■ ツシマミチコと行くダシ素材&調味料買い出しツアー

 我が家にピッタリ合う昆布や鰹節って、どれを選べば良い?大阪の老舗やスーパーを回り、ホンモノから身近なダシ素材や調味料を選ぶ力をつけます。
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  ◎日 時 4月27日(木)11:00~15:00
  ◎場 所 大阪・空堀商店街内こんぶ土居さん、鰹節丸与さん
       (地下鉄谷町線谷町6丁目駅より徒歩3分)
  ◎参加費 7,000円(ランチ付き)

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■ ハピネスフォースメソッド・ベーシックコース

 自分に自信の無い方、会社や家族などの人間関係が上手くいかない方、周りの反応が気になり思ったことが言えない方、自己嫌悪を繰り返している方、ぶれない自分になりたい方、を対象とした、無意識からのメッセージの面白さと奥深さを体感できる講座です。
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  ◎日 時 5月9日(火) 11:30~14:00
  ◎場 所 大阪・淀川区
  ◎参加費 100,000円(全12回)

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詳細が決まったものにつきましては、随時更新していきます。お会いできますこと楽しみにしております。

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【レポート】ダシをすぐに取りたくなる、買い出しツアーです。

3月23日のダシ素材&調味料買い出しツアーのお客様は、淡路島で海産物問屋を営んでおられる老舗の社長さんでした。

毎月第2金曜・第4月曜に淡路島で開催している、ダシCafeにお越し下さってのご縁です。

こんぶ土居さん、鰹節丸与さん、と伺い、いろんなお話を聞けました。いつもは聞けない、プロならではの話も飛び交ってドキドキ血が騒ぎました。ダシの素材を扱う老舗の方々が出逢う場に、こうして立ち会えたこととても嬉しく思います。

ダシの大切さや美味しさを感じておられる方の中にも、ダシを取るのって難しそう、大変そう、めんどくさそう、と敬遠している方もいる反面、何を選んで良いのかとホンモノを探している方もいらっしゃいます。選ぶ力を身につけて、そして意外と手がかからないと知ったら、皆さんダシを取るはずなんですよね。

大変そうだと思う理由としては、

  • 全貌がよくわかっていないのでどうして良いかわからない
  • イメージだけで思い込んでいる
  • 失敗したくない

というのがあると思います。
わかってしまうと、なぜこんなに難しく感じてウロウロしていたのかと思うかもしれません。だって、昔の日本人は当たり前のようにダシを取っていたわけですから。今の私達に出来ないはずがありません。

こちらの記事で、なぜ難しいと感じてしまうのかを分析しています。良かったらご覧下さい。
ダシを取るのは本当に難しいのか?

私は、ご家庭に合わせてどんなダシを選べば良いのかをお伝えするダシのコンシェルジュのような立場ですが、それができるのも昆布や鰹節、椎茸、煮干しと、それぞれ専門に扱っておられる方々がいらっしゃってのことです。改めてもっともっと勉強しようと思うのでした。

きっと、昆布の北海道や、鰹節の鹿児島にも行くことになるんだろうと、今からワクワクしています。

今回、ダシ素材&調味料買い出しツアーの際、こんぶ土居三代目の土居成吉さんと初めてお会いする機会がありました。
成吉さんのルーツは淡路島とのことで、なんだか盛り上がり、移住して良かったなと改めて思いました。年末に書いた記事ですが、再アップします。こちらの成吉さんが出演されたDVDを紹介した記事です。
どうやって見つけてこられたのか謎なんですが、「この記事見たよ」と言っていただきました。巻末に、DVDと同じ内容の動画を添付しています。やわらかい語り口調で食の大切さを話されるのにも、存在感が出ています。

働くママさんにとって、”料理を作らなければならない” の呪縛から、少しでも楽になれる方法だと私も実感しています。

一汁一菜から始めよう

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ダシ素材&調味料買い出しツアーは、大阪・空堀商店街にある、昆布・鰹節を扱っておられるお店と、スーパーへとお連れする、体験型のダシ講座です。

普段お使いのダシ素材・調味料を知った上で、今後どのようなダシの素材と調味料を使っていきたいか。それを実際のお店で話を伺いながら感じていただくというものです。本を見たりWebで調べるのも方法としてはありですが、やっぱり生の声や実際の商品を手にとって見て感じる方がリアルです。

そして、ダシの素材はその日の夕食にはすぐ使えるようにアドバイスもしています。すぐに実践できるので身につき忘れませんね。きっと、すぐやってみよう!と思えるはずです。

店主さんがお店におられるときには、こうして実際にお話を伺えたりもします。ホンモノを繋いでいる方々からの生のお話は必見です。きっと日本人のDNAがドキドキ騒ぎ出すはずです。

前回のレポートとご感想はこちら。
ホンモノを作る人を増やしたい。

次回は、4月27日(木)を予定しています。また詳細決まりましたらご案内します。
冒頭の写真は、鰹節丸与さんで展示されていた鰹節削り器です。刃がガラスでできてるんですって。すごいですね。

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灰ワカメ・鳴門海峡ワカメ・煮干しを取り扱っておられる、淡路島の出口商店さんのWebサイトはこちらです。淡路島へお越しの際にはぜひこちらの出口商店さんにもお寄り下さい。煮干しの種類がこんなに豊富にあることは私もこちらのお店に伺うまで知りませんでした。煮干しも奥深いです。
海産物問屋・出口商店

毎月第2金曜・第4月曜に淡路島で開催している、【ダシCafe今さら聞けないダシの引き方体験教室】次回は、3月27日(月)です。ワンコイン500円で昆布・鰹節・椎茸・煮干しのダシをCafe感覚で気軽に楽しんでいただけ、どなたでも何度でもご参加いただけます。ダシが食にも心にも大切なんだと気づきだした方はぜひお越し下さい。出口商店さんの煮干しもプレゼントします。

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【ダシCafe今さら聞けないダシの引き方体験教室】の詳細は、こちら↓

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【レポート】忙しくて心を置いてけぼりにしてると感じる貴女へ

 ご存じの方もおられますが、遊楽食房では、ダシお料理レッスン、心のレッスンの他に、中国茶のレッスンメニューもあります。
先日開催した、みんな違って楽しい手前味噌作り は、中国茶とセットで楽しんでいただきました。

スタートも午後からなので、淡路島へもゆっくりお越し頂けるのも良い点ではないかと思います。

 今回の方は、大阪・河内長野市からお越し下さいました。この方は6年ほど前からずっと遊楽食房へお越し下さっていて、おじいさまが作るお味噌が一番美味しかったこと、それをご自分でも作れるようになりたい。と、今回ご参加下さいました。いろんな思い出話も聞かせて頂いて、なんだか私も幸せな気持ちをいただきました。おじいさまもきっと喜んで下さってるでしょうね。

 「大阪でしてたときに、来てたらよかったのにね」なんて話もしていましたが、きっとその方にとってのベストタイミングというのがあります。そう考えると早い遅いって無いし、自分の可能性を信じられます。

 それにしても、大阪から淡路島へ拠点を移したにも関わらず、こうして会いに来て下さることに感謝しかありません。

 おすすめのパン屋さんへお連れした後、味噌作りスタートです。

 味噌作りは初めてだとおっしゃっていましたが、おじいさまがずっと作られていたのを見て大きくなられたのだそうです。素晴らしい環境です。実際にやったことが無くても、見ていた・見たことがある、というのはとても大きいです。味噌作りとは、大豆と麹と塩を合わせるだけの作業ですが、ゴールが見えているのと、先がどうなるかわからず見えないというのとは、雲泥の差だからです。

おじいさまのお味噌は甘かったんだそうです。今回のお味噌をベースにして、お塩を減らして麹をプラスしてみてくださいねと、お話ししました。ベースを知っておくと次からはご自分の好みに合わせて作られるのが手前味噌の良いところです。

半年後が楽しみですね。

 さて、お次は中国茶会です。今回は台湾茶の梨山高山茶と蜜香高山茶にしました。清香と濃香の二種を楽しみます。中国茶・台湾茶は、日本茶とはちょっと飲み方や淹れ方が違っていて、日本茶はうま味が大切ですが、中国茶や台湾茶はどちらかというと、香りと味を重視するんですね。茶葉は同じなのに愉しみ方も違っていて、お茶の世界もいやはや奥が深いです。

スイーツは、黒ごま団子とお茶のプリンです。黒ごま団子は黒芝麻湯圓をちょっとアレンジしました。白玉粉に豆腐をプラスしてヘルシーに仕上げます。お茶のプリンは、番茶とウーロン茶をブレンドした濃くお茶を煮出して、寒天と牛乳でプリンを作りました。

「この時間をとっても楽しみにしてました!」って言っていただいて、私も中国茶が大好きなことに改めて気づかせてもらえます。今は裏メニューとしてる中国茶ですが、春の新茶が入ったら中国茶会もしようかな。

 今回は、味噌作りのレポートと絡ませて中国茶のことも載せたのは、今月3月31日(金)にある、茶言葉グループセッションをお知らせしたかったからです。茶言葉とは、日本茶・中国茶を使って、自分と深く対話をする無意識ワークです。

 昔の人は、ゆっくりお茶を飲んで、ほーっとする時間があって、そこで自分をリセットしたり見つめ直したりしてきたかと思います。でもスピード重視の現代は、なかなかそういった時間が取れず忙しい毎日を送っています。手軽にペットボトルでもお茶は飲めますが、便利を追求した分、心を置いてけぼりにしてしまうことになってしまいました。

そう書くと悪いことのように思いがちですが、今は、”あえて手間をかけてお茶を淹れていただく” ということが、豊かな時間となります。心が追いついてくると、人は元気になるし、愛にあふれるのだと思います。意識的にそういう時間をもつ、ということが今の現代には必要なのだと感じます。

“忙しい” は、心を亡くすと書きます。私も心を亡くさないよう、ゆっくりお茶を飲み自分との対話をする時間を、意識的にとるようにしています。

 中国茶会とは違って、自分の中からわき出てくる感情に向き合う時間です。わき出た温かい想いをさらにご自分の中に落とし込むようなワークをします。他へ向いている心を、自分にも向けてあげて下さい。お茶を飲みながら、香りを味わいながら、自分に還る時間です。“今・ここ・私” を味わいに、どうぞ淡路島へ味わいにお越し下さいね。

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【茶言葉グループセッション】の詳細は、こちら↓

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【レポート】神様も楽しいのがお好き

【和の心・神話からのメッセージ】 第4章のレポートです。

 第4章は、天の石屋戸のシーンからです。

 前回の第3章で天照大神は、高天原に上ってきた弟である須佐之男命(スサノオノミコト)に邪心がないことを確かめるために、”誓約”で、お互いに子を産むことになります。

勝敗の結果については古事記には記されていませんが、天照大神は、須佐之男命が自分の疑いが晴れ大喜びするあまり、乱暴に大暴れする様子に耐えかねて天の岩屋戸(高天原にある洞窟の入り口)に引きこもってしまいます。

太陽の神様でもある天照大神が隠れてしまったことにより、高天原は暗闇に包まれてしまい、災いがことごとく起こるようになりました。

 第4章はその続きからとなります。八百万の神が集まって、いろいろと考えを巡らせます。が、良い考えが無く智恵の神様である思金神(オモイカネノカミ)に相談することにしました。考えた方策は “祭り” でした。

 ニワトリを集め一斉に鳴かせます。ニワトリが鳴くと太陽が昇ることから、太陽神である天照大神が出現することを狙ったものでした。しかし、天照大神は石屋戸から出てきません。

 次に、鏡と勾玉を作らせ、鹿の骨、榊、勾玉、鏡、綿、麻をお供え物として、神楽が始まります。 芸能の神様とも言われる、天宇受売命(アメノウズメノミコト)が踊ります。岩戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神憑りして胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊りました。すると、高天原がどよめき八百万の神がどっと笑ったのです。

 これを聞いた天照大神は、不審に思い岩戸の扉を少し開け「自分が岩戸に篭って闇になっているのに、なぜ、天宇受売命は楽しそうに舞い、八百万の神は笑っているのか」と問います。

 天宇受売命は「貴方様より尊い神がいらっしゃいます。それゆえに、我々は喜び、笑い、舞っているのです。」と言います。そこで差し出された鏡に映る天照大神を見て、自分以外にも太陽の神がいると勘違いしてしまいます。

 そして外を覗こうとした天照大神の手をつかんで外へ引き出し、元いた石屋戸にしめ縄を張って二度と戻れないようにしました。
 これが起源となり、しめ縄は神の領域と現世とを隔てる結界の役割を今でも果たしています。しめ縄って、そんな役割があったのですね。知らなかったです。

 それにしても、引きこもってしまった天照大神を、”祭り”をして外に出させようと決めた思金神はさすがです。天照大神はじめ神様も、集まって楽しく騒ぐのが好きだということをわかっていたんでしょうか。

 ということは人間も同じく、みんなで集まって何か楽しいことをしていることが伝われば、興味の無い人達も集まってくるということになりますね。神様も楽しいことが好きなのだから、きっと人間もそうなのでしょう。

 今回の神話からのメッセージは、私の好きな本をご紹介します。

古事記の中にある「天岩戸(あまのいわと)開き」という話の中に、神様の性質が隠されています。

・・・中略・・・

 この物語では、天照大神は、「泣いてもわめいてもお願いしても、聞いてくれない」ということを教えています。単なる神話だと思う方もいると思いますが、私にはそうとは思えないのです。

物語をとおし「神様を動かすには、お願いごとをしても駄目なんだ」ということを、私たちに教えて下さっているように思えました。「自分の人生が思いどおりにいかず、辛いので何とかして下さい」と言っても、神様は聞いてくれません。

「面白がること」「楽しむこと」「幸せに過ごすこと」こそが、神様を動かすために有効な手段らしいのです。
「人生が面白くて、楽しくて、恵まれているものがたくさんあって、とても幸せです。神様ありがとう」と言っていると、神様は、「本質がわかったんだな」と思い、もっと味方になってあげようと、と考えるようです。

もしかすると神様はとことん不公平なのかもしれません。
というのは、悲しがって辛い辛いと言っている人には、何の関心もない。神様に、愚痴や泣き言をいくらぶつけたとしても、聞く耳を持ちません。

これは、私たちの生活の中で神様を味方につけるための、非常に重要なポイントです。

小林正観さん “無敵の生きかた みんなが味方になる” より引用~

「辛い、悲しい、助けて神様!」と言うよりも、目の前のことに感謝して楽しみを見つけている方が、神様は応援してくれるというところが気に入っています。どんなことにでも表裏一体、辛いことの裏には楽しみ喜びがあります。どっちにフォーカスして日々暮らしているか、ということを教えてくれているように思うのです。日々いろいろありますが、なるべくなら楽しいところを見つけて生きていきたいものですね。

 ところで、会場となるサンシャインホールで、神話の勉強会っていう札が作られていました。嬉しい!!こちらのスタッフの方々は、最初からこの神話の勉強会に、好意的に接して下さってたんですよね。

 この勉強会の会場を探していたときに、「国生みの淡路島で神話の勉強会をしたいんです。島外から参加される方が多いから、このサンシャインホールは便利ですよね。」いきなり入っていって質問してしまいました。
「神話の勉強会、素晴らしいですね。三宮からバスで1時間くらいだし、到着する東浦バスターミナルからここまでは徒歩で来れるよ。車で来ても駐車場無料だよ。」と、ものすごく丁寧に教えて下さいました。そのときは移住して3ヶ月ほどしか経っておらず土地勘も全くなかったので、とてもありがたかったです。

 今回も帰りにもちょっとサンシャインホールの事務長さんと話してたら、「天宇受売命(アメノウズメノミコト)がストリッパーの原型だとも言われてるよ」なんて小ネタも教えてもらいました。確かにどんどん露出度がアップして、八百万の神が大笑いした、なんていうところもありました。今に続くいろんな事が、古事記にはたくさんあるんですよね。

 次回は、4月15日㈯ です。須佐之男命(スサノオノミコト)が降り立った出雲の国でのヤマタノオロチのお話です。ここも有名ですね。今に続くどんなメッセージが隠されているのでしょうか。ぜひ一緒に知ってみましょう。

今までのレポートはこちらです。
・第1章:和の心を学ぶには、まず気づくことから
・第2章:神話から真実を知る
・第3章:他人の心を、神様もわからないのが面白い。

 もっと日本のことを知ると、日本人ってすごい!日本を選んで産まれてきた自分ってやっぱりすごい!! と自信を持てると思うんです。神話や歴史を知らないのは、根無し草のように感じます。ルーツを知って、大地に根を張り生きていきましょう。途中からでも単発でもご参加いただけます。

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【和の心~神話からのメッセージ~】の詳細は、こちら↓

詳細はコチラ

【3月開講予定の講座はこちら】

● ツシマミチコと行くダシ素材&調味料買い出しツアー
3月23日(木) 満席

● ダシCafe 今さら聞けないダシの引き方体験教室
3月27日(月)

● 茶言葉セッション 
3月31日(水)

● 神話からのメッセージ 
4月15日(土)

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