ダシを取ることは本当に難しいのか?

 【ダシCafe・今さら聞けないダシの引き方体験教室】が淡路島で期間限定スタートしています。大阪でもたまに開催していましたが、今回のように毎月2回することも、ワンコイン500円ですることも初めてです。我ながらいろいろ思い切ったとドキドキしてますが、淡路島で広がっていくことが目的です。スタートの時間は決まってますが、どなたでも何度でもCafeのように気軽にご参加下さい。

 ところで、ダシを取ることが難しく感じている方って数多くいらっしゃっるんですよ。実際にダシ講座を受けられた方でも、後から聞くとそう思っていた方が多いようです。

 今回は、ダシは難しいとなぜ思ってしまうのか?を一緒に考えてみようと思います。

◎ なぜ難しいと思ってしまうのか?

 ダシは料亭や外食でしか食べられないもの、プロの料理人にしかできないと思い込んでいる方、「本に載ってるようにやったのに上手くいかない」というお声もいただいたこともあります。

 でもね、結論から言うと家でできます。昔は、家庭でそれぞれ料理を作って、当たり前のようにダシをとっていたんですもん。今の私たち世代に出来ないはずが無いと思いませんか?実際、ご家庭で当たり前にダシをとっている方に、私がこういう活動をしていると話したところ、「それが仕事になるんかいな」って驚かれてしまいました笑 それくらい自然なことだったんですね。

ただ、知らなかっただけ。

だったんです。

◎ ダシを取ることを難しく思わせているものは何か?

 まず、“ダシ” というと、どんなイメージがあるでしょうか。

  • 美味しいし、安心する、でも難しそう、大変そう・・・でも気になる。
  • 自分の身体のため、大切な人のためにダシのお料理を作ってあげたい。私にもできるのかな?

といったところでしょうか。きっとこのサイトを見に来て下さってる貴女にも、思い当たるところがあると思います。

 確かに、難しそう・大変そうに思い込ませるような情報も多いので、そう思うのも仕方が無いのかもしれません。
和食の料理人さんが白い帽子をかぶって、難しい顔で昆布や鰹節を引き上げるタイミングを伺ってるような場面を見られたことはないでしょうか? ああいうのを見ると、難しそうだしやっぱプロにしか出来ないよねって思ってしまいますよね。とは言え、あれは決してパフォーマンスではありません。
お店ではいつも同じ味を提供しなくてはいけないこともあって、昆布を引き上げる温度、沈んだ鰹節を引き上げるそれぞれ違うタイミングを、見計らっているからなんですね。

 ダシって難しそうと思ってた方は、

イメージだけで思い込んでだだけかも

しれませんよ。

◎ 難しい、自分にはできないと思っていたことが出来るようになると?

 難しい、大変、できない、と思ってたことが出来るようになったときほど、嬉しさの伸びしろはすごいんですよ。実際そう感じられた方をたくさん見てきました。自分にも出来た!というパッと明るく輝いた目こんなに簡単にできるんだ!というワクワク感、美味しいと言ってもらえた!と報告してくれるときの、嬉しいお顔も見るたびに私も幸せな気持ちになります。きっとこれは私の使命なんだと思っています。

 さらに言うと、ダシは材料さえ揃えば、3分でできます。インスタントラーメンと同じ時間でできてしまうのです。それなのに、大変・難しい・と思う方が多い。もしかしたら、やったこともないし、それまでの前準備が必要で使い方がよくわからないから、食わず嫌いのようになっているんじゃないか?という仮説を立てているんです。

 どんなことにも言えることですが、できないことができるようになると

自分の自信に繋がります。

◎ ダシの素材を活かしたうま味を引き出すポイント

 「本に載っている通りにやったのに上手くいかない」のは、原理原則を知らないからということも考えられます。
実は、ダシの素材(昆布・鰹節・煮干し・干し椎茸)ごとの、うま味の引き出し方が素材によってそれぞれ違います。今回はダシ講座でお伝えしていることを載せてみます。ぜひ参考にしてみて下さいね。

  • 水から引き出す・・・昆布、煮干し、干し椎茸
  • 沸騰直前のお湯から引き出す・・・鰹節

 いかがでしょうか? もしかしたら、上手くダシの味が出なかったという方は、ここが曖昧だったかもしれません。うま味を引き出せるポイントがそれぞれ違うと理解できたら、美味しいダシが引けます。

 今回は、“ダシを引く” というと難しいイメージがあるようなので、あえて “ダシを取る” という言い方をしています。厳密には取ると引くは違うんですが、これはまた別の記事でご紹介しますね。

やったことない、もしくは上手く出来なかったということがあって、ご自分でハードルを上げてしまっていただけだと気づいて下さったら嬉しいです。

 お家で簡単にできるダシの取り方をお伝えしながら、ダシの素材を活かす方法・うま味について、味覚と五味の関係などもお話します。【ダシCafe】にご参加くださったお家の夕食はダシのお料理になること間違いなし!ダシをとってみよう!と思っていただけるはずです。五感を通してダシのすばらしさを体感していただける【ダシCafe】です。

 前回のレポートはこちらから。【レポート】ダシCafe

 特にこういった方にはぜひ!【ダシCafe】へお越しいただきたいです。

  • かわいい我が子に、ホンモノのダシを食べさせてあげたい方
  • ダシって難しいんじゃないの?とハードルを上げてしまっている方
  • 以前チャレンジしたけど上手くいかなかった方
  • ダシのお料理って時短ってほんと?って疑っている方
  • 今年こそ顆粒ダシを卒業したいと思っている方

 毎月第2金曜日・第4月曜日と開催しています。お会いできますこと楽しみにしております。

【レポート】ダシCafe・今さらきけないダシの引き方体験講座 | 遊楽食房

ライン

【ダシCafe・今さらきけないダシの引き方体験講座】の詳細は、こちら↓

詳細はコチラ

Continue Reading

今年こそ!手作り味噌を成功させたい貴女へ

年が明けて寒い日が続いてくると、周りでもお味噌を作る方々が増えてきました。1月のハナヘナ美容室プリマヴェーラさんでの出張味噌作り講座を皮切りに、3月29日(水)大阪、4月3日(月)大阪・4月22日(土)神戸と、出張味噌作りが続きます。味噌を手作りしたいと言われるたくさんの方々とお会いできそうで今から楽しみしております。

そんな中、2月の味噌作りは、ここ淡路島で開催することにしました。

ところで、味噌を作る醍醐味とは、寒い中集まって暖かい大豆をつぶしながらワイワイやるのが楽しいことです。改めてそう思うのは、1人で台所にこもり1人で味噌を作った時期もあったからです。豆の煮え具合、つぶすタイミング、塩切り麹ってなんやろ?、どこに保管しとけばいいの?など、初めてやるのに誰も聞く人がいないというのは、寂しいことで、不安でもあったりしました。

味噌を作りたいと思う人は、おそらく味噌汁が好きでよく飲まれている方だと思うんです。で、来年こそはきっと手作りの味噌を!と一念発起されているはず。せっかく作るんだから、私みたいに1人で作ってみて不安に思う人や、失敗しちゃったからもう来年からしない。という人もいない方が良いなと思うわけです。

私が失敗から学んだことをシェアします。

大豆をどこまでゆでれば、つぶしていいのか?
→ 2本の指で大豆をはさみ、難なくつぶせるまで煮ます。

塩切り麹をする理由は?
→ 塩切り麹とは、麹の活性をゆるやかにするために塩と麹を混ぜ合わせることを言います。これをやっておくとあとの作業が楽だし、なんと言っても手がすべすべになります。麹パワーです。日本酒を造る杜氏さんの手がきれいなのは、ここからきてると言われています。

保管場所
→ 直射日光を避けて、風通しの良いところに保管します。昔は台所の下に置くというのがセオリーだったようですが、今はお家の環境によってだいぶと変わってきます。西日が当たり一日中密閉しているお家は、玄関に置くと良いです。

保管期間
→ 味噌を食べられるようになるには、だいたい半年ほどかかると思って下さい。夏を超える間にぐっと熟成します。なので夏を越せるように仕込むのがポイントです。暦では24節気の大寒(1月20日頃)から味噌を仕込むのが良いとされています。この頃は冬本番の一番寒い時期で、寒の内に汲んだ水は、雑菌が少なく体に良いとされました。そのため、長期保存に向き、大寒に味噌や酒、醤油を仕込んだそうです。とは言いつつ、私は4月中旬くらいまでは味噌作りをしています。

カビの種類
→ 白いカビは、発酵していってる証でもあるので取り除かなくてOK。赤や緑、黒などの色とりどりのカビは、取り除いて下さい。

重しは必要?
→ 塩や豆などの粒状で、1キロのものを重し代わりに使っています。レンガを使っていたこともありましたが、重すぎて出過ぎた水で味噌がカビてしまいました。塩や豆のように粒状だと、味噌を作る入れ物に合わせて形が変わってくれるのも便利です。4キロ以上のお味噌を作る場合は重しはあった方が良いですが、それ以下だと味噌自体の重みで十分重しになります。


大豆と塩切り麹とを合わせているところ。手の常在菌が人によって違うので味噌の味が変わります。だから手前味噌って言うんだそうですよ。みんな違って楽しい手前味噌です。

実はこの味噌作り、私は誰かと一緒にやりながら教わったわけではなく、福祉施設での栄養士時代に入所されてたおばあちゃんから聞いたり、本やネットを頼りにほぼ独学でやってきました。聞こえはかっこいいですが、その分時間もかかり失敗も多々ありました。せっかく作ったのに、食べられなかった年もありました。悲しかったなー!

でも、皆さんと一緒に味噌作りをしだして3年ほど経った今、失敗したことって無駄じゃなかったと改めて思います。ものすごく私の豊かな経験となっています。ネタにもなってますしね。


黒豆で作ったお味噌です。黒い皮が見えますね。味噌つくりは一度知ってしまえば、豆を変えたり麹を変えたりいろんな味噌を作れます。

ご自身の手で丸めた手作りの味噌を一度でも食べたことのある方は、もう市販のお味噌には戻れません。特に子どもの食べっぷりが違うんです。生の生きている味噌は食べ始めたあともどんどん発酵をし続けます。生きた酵素を取り入れることは、元気になることはもちろん、豆には鉄分・食物繊維が豊富にあります。発酵食品は冷え性も解消します。

味噌の材料は、大豆・米麹・塩のみ。それ以外は余計なモノです。熟成させる半年間は市販のお味噌を買う必要があると思います。味噌の種類や成分表示の見方などもお伝えしています。

どうせ作るなら素材も選びたいということで、うちの手作り味噌は、無農薬の大豆と米麹と、2年間天日干しした海塩を使用しています。

淡路島・洲本にある遊楽食房サロンでの、【みんな違って楽しい手前味噌作り】は最大6名のこじんまりとした会です。たくさん作りたい方やゆっくり話しながら作りたい方に向いています。

2月21日(火)12:00~14:00 2キロ/6000円・4キロ/8000円です。ご予約の際に、ご希望の量をお選び下さい。淡路島から味噌持って帰るの大変・・・と言う方には、着払いで発送させていただくこともできます。

※ 3月の日程は、後日改めてお知らせします。


毎回大人気の味噌玉も作ります。味噌をたっぷり使ったランチつきです。

味噌作りの初めての方はもちろん、自分で作ってみて失敗しちゃったという方もどうぞお越し下さい。失敗した理由がわかるかもしれません。

ライン

詳細はコチラ

Continue Reading

2月4日(土)・自分を解放させるランチセミナーのご案内

突然ですが、私はB’zが好きです。“愛しい人よ・・good night” を歌う稲葉さんにノックアウトされたのは、確か18歳の頃でした。今でこそゆったりとファンを楽しんでいますが、ハマりだした当初なんせ若かったので、もちろんCDは欠かさず購入、ファンクラブには入会し、大阪でのライブももれなく行っていました。ライブビデオ・DVDに映るアップの稲葉さんを一時停止して、ホレボレ見惚れていましたね。現在52歳になる稲葉さんも変わらず若々しく、歳を重ねさらに人間味が増しているのは、自分に向き合えてるからなんだろうなと感じます。いつまでも憧れの存在です。

自分の楽しいことに熱中する快感

高校生時代、勉強もクラブ活動もゆるく過ごしていました。暇つぶしに入ったワープロ部(パソコンがまだ無かった時代です)で、意外にタイピングの練習にはまりました。教材のタイピングをほぼクリアしネタに尽きた私は、練習も兼ねて部活中はもちろん、家にいるときでも大好きなB’zの歌詞を入力することにしました。これがものすごく楽しかったんです。

B’zの曲はほぼ全曲(と言っていいと思います)稲葉さんが作詞を担当しています。どんな想いでこの歌詞を作ったのか、この言葉を選んだのはなぜか、この歌詞から感じる私の想いや感情を味わうのがとっても大好きな時間でした。歌う声、歌詞の意味、それに伴った感情を味わう。五感をフルに活用していたわけですね。

高校を卒業後OLとして働きだしてからは、そういった時間を持つことも少なくなり、やがてやめてしまったのには理由があったことを思い出しました。

ライン

楽しいことでさえも他人の反応を伺っている自分

あんなに楽しかったはずなのに、なぜやめてしまったか。根暗だな、無駄な時間、他にすることないんかよって、家族に言われたからでした。悪意もなく傷つけるつもりもなかった言葉だったかもしれませんが、昔から自分の世界で空想をするのが大好きだった私は、それごと否定されたような気持ちになったことすら誰にも言えずにいて、いつのころからかやらなくなりました。

その時の悲しさを伝えたい気持ち、やりたいのにやらなくなってシュンとした、あの時の自分がフッと浮かんできたんですね。

私は二年半ほど前から心理学ハピネスフォースメソッドを学び、自分と向き合う楽しさを知りました。

今振り返ってみると、この根暗だ、何も生み出さず無駄だと思っていた空想の時間は、実はとても大切な時間でした。18歳の頃ワープロに向かいながら、稲葉さんの歌詞を味わいながら、歌詞をひたすら入力してきたことは、自分と向き合うすごい幸せで大切な時間だったということがようやくわかり、今もその延長で自分に向き合っていることが多いことに気づきました。なぜ言われたことを鵜吞みにしてしまったのか、なぜやめてしまったのか、もったいないことをしたと思いました。

ライン

他人がどうこうよりも、自分がどうしたいか?を知る

誰かに批判されたり反対されたから、止めてしまったというのは相手のせいにして被害者のようになっています。そうでなくて、批判や反対を受け入れた私がいるからです。やりたいこと・やってみたいことは、誰になんて言われようがやった方が絶対に良いんです。この楽しさはまずは自分にしかわからないはずなのに、自分が裏切ってしまったら応援してくれる人なんてできるはずがないですよね。

そんなわけで久々に、歌詞を入力してみました。新曲【AISHI-AISARE】です。INABA / SALASとして、稲葉さんとアメリカ合衆国のギタリスト・スティーヴィーサラスさんとのコラボ曲です。1月20日のMステに出演した稲葉さんを、久々に一時停止してホレボレ眺めました。

この歌詞を味わいながら、自分を大切にできるのは、自分しかいないなと改めて感じました。何が1番好きで、何が1番悲しいのか。他人に求めてアドバイスをもらえることはあっても、答えなんてないのですね。自分を知ることは自分を大切にすることです。まだまだ知らない自分のことを発見する旅は、一生続くことでしょう。またひとつ教わりました。

ライン

自分を解放させるランチセミナーのご案内

昨年9月から開講している、ハピネスフォースメソッドのベーシックコースでは、受講者さん達もどんどん自分の無意識との対話を楽しめだしたようです。自分と対話で新たに発見でイキイキ目が輝いているのを感じ、関わらせてもらっていることが幸せでたまりません。

前置きが長くなりましたが、このハピネスフォースメソッド創始者である川上茂子先生とのランチセミナーを、梅田で開催します。ベーシックコースでアシスタントをしてくれている和深さんと私で主催しています。

2017年第1回のセミナーは、最大6名の少人数のランチセミナーです。

  • 一人一人の顔を見て濃い内容で話をしたい。
  • ランチセミナーで気楽な気持ちで参加してもらいたい。

川上先生の以上のような想いもあり、以前までの大勢の方に知ってもらいたいというスタンスから、少人数の濃密セミナーへと変更することとしました。来られる方の悩みに対し、しっかりと向き合って下さることでしょう。

  • 人間関係をなんとかしたい。
  • 自分は何をしたいのかわからない。
  • 今のままでいいのだろうか?

と、悩んでいる方には今回のセミナーで何かのヒントを得られるはずです。大勢の人の中ではなかなか打ち解けられない、質問もしにくいと感じられる方にぴったりのセミナーだと思います。

◎ 日時:2月4日(土)11:30~15:00頃 ※ 受付開始は11:15です。

◎ スケジュール:
 ・ランチ :11:30~12:30
 ・セミナー:12:30~15:00

◎ 場所:個室和食 旬和席 うおまん 西梅田本店 (西梅田ブリーゼブリーゼ内)

◎ 参加費:5,000円(ランチ代・プチカードセッション付き)※ 当日受付にてお支払い下さい。

◎ 講師:川上 茂子先生

◎ 定員:6名(残2名)

今回はハピネスフォースメソッドのベーシックコースを受講した事の無い方、又は現在ベーシックコースを受講中で川上先生のセミナーを直接聞いてみたい方とさせて頂きます。

話すことは手放すこと。自分を解放させるドキドキワクワクな快感を、どうぞ味わいにいらして下さい。

ライン

自分を解放させるランチセミナーへのご予約は、こちら↓

お申し込みはコチラ

ライン

先ほどご紹介した、新曲【AISHI-AISARE】のyoutubeで動画はこちらです。興味のある方はぜひご覧ください。

Continue Reading

新しく何かをスタートさせるときに、必ず行き詰まること

本年もよろしくお願いいたします。

淡路島で迎える初めての冬です。昨年は20年ぶりに一軒家での冬を体験したものの、やはり淡路島と大阪では、底冷え感が違います。

実は、田舎暮らしの憧れのひとつに、暖炉がありました。炎を見ながらみんなで集まるっていいですよね。と、言いつつも、木を切って用意するのが、現実的に無理であっけなく断念しました。我が家の暖は、電気カーペット、オイルヒーター、たまに電気ストーブという軽装備です。何を選ぶかで迷ってしまって、ずっと進まずにいました。

木を切ることもなく暖かい石油ストーブにしよう!と、意気込んではいたものの、気に入ったモノが見つけられずにいました。ストーブの上に、お鍋ややかんを載せてコトコトするのも良いな。乾燥も防ぐし、とろ火で煮込まれて、料理もさらに美味しくなるんですよ。なんてエコなんでしょう。豚汁、おでん、カレー・・・嬉しくなってしまいます。

と、楽しいイメージにワクワクしていたにも関わらず、一歩踏み出せなかったのが、灯油を入れる時の憂鬱さです。実家にいた頃、灯油が切れると「誰が入れる?」と、家族で無言のせっつきあいがありました。入れる番になった時のあの寒さを思い出すと、なかなか石油ストーブを買うのに踏み切れずにいました。

そんなことを考えてたりするうちに、あっという間に年末になり寒くなってしまいました。

そんなとき、たまたま部屋の掃除をしてるときに見つけたのが、囲炉裏です。5年前に買ったまま、気になりながらも使ってませんでした。自宅では、まだ子どもが小さく危ないと、使うのを断念し、仕事場で使おう!と持ち運んだものの、使い方がわからず、結局一度も使うこと無く淡路島まで持ってきてしまいました。使い方がわかっていたら、子どもに危険の無いように自宅でも、仕事場でも、使いこなせていたかもしれません。

それにしてもこの寒さ、迷っている暇はありません。BBQに行っても、火をおこすなんてしたこともない私です。くぬぎ炭・備長炭と、炭が2種類もある時点でもうパニックで、自分にできるのか・・と最初は不安でしたが、やってみると意外と簡単でした。換気と炭の始末さえ気をつければ、何の問題も無く使えています。5年間も、何をそんなに尻込みしてたんだろうと思うほど、あっけなく成功です。

今では朝起きてすぐ、炭をおこし、灰に埋めて、温まるという、囲炉裏ライフがスタートしました。
灰の中に埋めてできる焼き芋はもちろん、食パンやお餅を焼き、するめをあぶっています。牛乳を温め、鉄瓶で沸かした白湯の美味しいことと言ったら。炭で温めると、味や舌触りがまあるく柔らかく感じます。白湯がご馳走です。素材が美味しいと、昔の人は贅沢だったなぁなんて、また思ってみたりします。囲炉裏でできるレシピはまだまだ開発していきますね。

ちなみに、お湯や鍋で何かを沸かすなら、備長炭を一本入れておくと火力が強くなるそうです。くぬぎ炭だけなら、火力が弱いので、暖房用に向いているのだとか。炭にも違いがあるのですね。

よく考えると、この囲炉裏なら、お鍋ややかんを載せることも可能です。そして、灯油を入れに行くということもありません。願ったり叶ったりです。

今回の囲炉裏騒動での気づきがあったのでシェアしてみますね。
どんな暖房器具が欲しいか、ということよりも、暖かい火を囲んで、楽しいところを強くイメージしました。

  • どんなものが見えて
  • 何が聴こえて
  • どんな感覚でいるか
  • 何を食べて飲んでいるか

私の無意識は、囲炉裏があったことを思い出させてくれました。外へ求めるのではなく、すでに自分にはある、ということを教えてくれました。

大げさに感じるかもしれませんが、日々の生活の中にいろんな真実が見え隠れしています。どれだけ願っても、叶わないこともあります。そんな時はきっと、イメージが足りないか、今がベストタイミングではないということなのだと思っています。

今年は、現実に見え隠れする真実に目を向けていくことを目標にします。

囲炉裏を始めるのを億劫に感じ、結果的に5年もの歳月を費やしました。今回必要に駆られてやってみたら、意外に簡単だったというオチです。

私も含めて、人って、新しく何かをスタートするときに

  • 必要に迫られないとやらない
  • とりあえずやってみたけど、これで合ってるのかを確かめたい。
  • やり方がわからないと億劫になってしまってやめちゃう

ことってよくありますよね。

これって、ダシのお料理を毎日の生活に取り込もうとするときと、すっごく似てるんです。なぜって、ダシのお料理を生活に取り込めた方からのご感想のベスト4が、

  • ダシを取りたいけど、どうして良いかわからなかった
  • これで合ってるのか確かめようと思っても、誰に聞いていいかわからなかった
  • 妊娠・出産で子どものために食を整えたいと思った
  • 美味しいと食べてくれて、家族の喜ぶ顔が見れて自分も嬉しい

そして、皆さんが共通しておっしゃるのが

難しいと思っていたら意外と簡単だった

なんですよ。

顆粒だしはそろそろやめて、今年こそホンモノのダシ生活をスタートしてみませんか?ダシのお料理って手軽だけど、手抜きじゃないんですよ。ダシの素材を選び、料理に合わせて使いこなせていくと、台所に立つのが楽しくなるはず。

ホンモノのダシ生活をスタートさせるには、“どんな素材を揃えれば良いか?”が大切です。まずホンモノを知り、お財布事情に合わせて、必要なモノを買いそろえることをオススメしています。このツアーでは、表示の見方や製造方法をお伝えし、選ぶ力を身につけます。

1月12日(木)大阪にて、昆布屋さん・鰹節屋さん・スーパーと買い物に行くツアーです。昆布や鰹節の選び方をホンモノの素材からお伝えいたします。
新しくスタートする、ダシ生活に必要なモノと方法は、このツアーにご参加くださるだけで揃いますよ。

ライン

【ツシマミチコと行くダシ素材&調味料買い出しツアー】の詳細は、こちら↓

詳細はコチラ

Continue Reading

罪悪感と食

今年を振り返ってみると、あっという間の2016年でした。とても気持ちが晴れやかなのは、今まで食のことで悩んでいたことが、全部繋がり解決したからです。

これまでも食の大切さを伝えることを仕事としてきて、食は、心にも身体にも、とても影響があると実感しています。ハピネスフォースメソッドを通して心の勉強をしていくうち、食も大切だけど、一番ではないということに気づいてしまいました。気づいてしまったというと良くないイメージかもしれませんが、一番気が楽になったのは私です。

今はまだうまく伝えられずもどかしくもありますが、まず心が安定してこその、身体や食なんだろうということまではわかります。来年はこの、心と身体を創る、ということを中心にもっと掘り下げて伝えていくことを目標にします。

これまで、約15年ほど悩んできたことと気づきをまとめてみました。

・食さえ整えれば健康に痩せられるはず、が・・・

食に興味を持ち、栄養士の資格を取得したきっかけは、ダイエットの失敗からでした。栄養素をしっかり勉強して身体に良いものを食べれば、健康に痩せられるはずだと思ったからです。実際、「美味しい!」と好んで選ぶものは、味が濃かったりカロリーが高かったりするんですよね。栄養の知識を総動員して、低カロリーで栄養価の高いものを選んで食べる日々でした。確かに痩せますし、身体の調子も良かったりしますが、日々の中でイライラすることがあると、やけ食いと称して、自分で禁止しているいろんなものを食べました。また食べてしまった・・・という罪悪感が辛かったです。食への誘惑に負けて食べてしまうのも、自分に甘いからだとずっと思い込んでいました。なにかが違うなと思ってみたものの、どうしていいかわかりませんでした。

ここでの気づきは・・・~してはいけない、と自分で決めたルールに反しているので、辛かった。

ライン

・ダメだと思うものほど、意識はそこにフォーカスする

福祉施設に栄養士として就職後、こんな出来事がありました。糖尿病で食事制限をしている高齢者の方が、量が少ないと怒ってみたり、甘いものをこっそり持ってきて食べてたりするのを目の当たりにしました。栄養士という立場上、「ダメだよ」と一応言ってはみるものの、私も、上司やスタッフ、ご家族の方と同じように、「老い先短いんだし、命に関わらなければ、好きなもの食べても良いやんか」という考えでした。そして、「まあいいか」と半ばOKにすると、そこまで欲しがらなくなるという現象を何度も見ました。いつ、何を食べても良いとわかると、それほど必要でないものには執着しなくなるんですね。

ここでの気づきは・・・制限すればするほど、ダメだと言われるものが食べたくなる。

ライン

・食への好みは、美味しい!美味しくない!以上のものがある

また、高齢者の方々とふれあううち、日本の食事の大切さをいろいろ教わる機会にも恵まれました。メニューがおむすびの日は、普段はお粥や刻み食の人でも、大喜びでおむすびをペロッと食べてしまいます。私もおむすびというと、運動会や遠足に作ってもらった特別なイメージがありますので、よくわかります。

他には、メニューがサツマイモご飯の際には、戦争を思い出すと言って泣き出した方もいました。今の我々世代だとサツマイモが入ってたら、ビタミンCも食物繊維も豊富で・・・とヘルシーなイメージですが、昔は米が手に入らずサツマイモで補ってたんでしたよね。

ここでの気づきは・・・同じ食べ物が並んでいても人によって、好みは違う

ライン

・今のお年寄りが、元気で長生きなのは、日本の昔からの食事をずっと続けてきたから

福祉施設での厨房内では、顆粒ダシが使われていました。私も今でこそ、天然の昆布や鰹節などでダシをとっていますが、その当時は顆粒ダシに、何の抵抗もなく『便利だな』くらいの感覚で使っていました。年を重ねるにつれ、味覚はどんどん落ちていくと言われていますが、昔からの食を食べ続けている人からすると、化学的な顆粒ダシの味と、天然素材からのダシの味の違いが、とてもわかるようです。「やっぱダシはきちんととらなアカンで」と言われたこともありましたが、安価で手軽な顆粒ダシから、天然素材のダシへと変えることはありませんでした。

今では味噌を毎年作りますが、ここで教わった、昆布をさして熟成させる手作り味噌は、本当に美味しく感動します。

ここでの気づきは・・・日本の伝統食を見直そう

ライン

ここまで体験してみて、食だけ整えても幸せだと感じられないとわかります。身体を創るには、日本の昔からある食が必要です。しかし、身体は健康にはなれども、それだけだと幸せだと感じられない人もいます。心を創る食って何だろうと思いました。栄養価でもなく、メディアで流れる見た目の良いものでもない。そして人それぞれ好みが違います。

行きついたのは、記憶と感情でした。

おむすびを食べて幸せだと感じる、サツマイモご飯を見て悲しく思う、食べたいものを思いっきり食べて、すっきりする。これらは、過去に同じようなことを体験した時の、記憶と感情 を取り戻した結果だと思います。

美味しいと味を感じる以外に、「誰と食べたか?」「どこで?」「その時、どんな感情が芽生えたか?」という記憶に基づいて、嬉しかったり、楽しかったり、悲しかったり、感情が人それぞれ違います。やけ食いをしてた頃の私も、自分で決めたルールに縛られ、罪悪感に悩みつつも、その時の記憶を取り戻したかったから、続けていたんです。

ここに気づけて、私はとても気が楽になりました。食と心と身体がようやくリンクできたと思えたからです。今までのいろいろな経験は、このためだったんだと思えました。

ライン

来年よりスタートする【日本人に大切な食のお話会】で、この気づきをシェアしていきます。毎月第3金曜日に、定期開催していきます。各回、以下のテーマに沿ってお話していきます。

  • 《第1回目》平成29年1月20日(金):日本人に必要な食とは?
  • 《第2回目》平成29年2月17日(金):身体を創る食とは?
  • 《第3回目》平成29年3月17日(金):心が喜ぶ食とは?
  • 《第4回目》平成29年4月14日(金):自分とのパートナーシップの大切さ
  • 《第5回目》平成29年5月19日(金):心の安定と日本人の食について

このお話会は、料理のスキルばかりではなく、

  • 私たち日本人にとっての必要な食とは何か?
  • 心と身体を創る食の違いを知る
  • 栄養や運動の前に、まず自分の心を大切にすることの重要さを知る

と言うことを、お話ししていきます。ご自身を振り返る時間を、持ってもらうための内容です。

私は、今ではなんでも食べます。食べたいと思うものと、心や身体が必要としているものが一致しています。“心や身体の声を聴いて食べよう”なんてよく言われますが、こういうことなんだろうなと実感しています。

『食べ物さえ整えれば、健康に幸せになれる』と思いつつも、またやってしまった!といった罪悪感に苦しむ方にも、ぜひ聞いてもらいたいです。

ライン

【日本人に大切な食のお話会】の詳細は、こちら↓

詳細はコチラ

Continue Reading